もやもや雲

漠然としたもやもやをできるだけシンプルに

「僕」という人間について、酒に酔いながら書くとこうなる

どうして僕の中には解消しきれないほどの「もやもや雲」が広がっているのだろう。

いつからこうなってしまったのだろう。

 

まぁ…そこについては大して難しい問題じゃない。

 

僕は6年前、うつ病と診断された。

今はどうだろう。

とりあえず働けている。

死にたくなることもない。

殺してほしいと思うこともない。

遊べる。笑える。人に会いたいとも思える。

 

完全に治ったのかどうかはわからない。

病気になる前と、後では全く違う人間になったような気がする。

元通りではなく、一度ぶっ壊して再構築されたような感覚だ。

 

と、ここまで書いて思い出した。

当時の僕は完全非公開のブログを書いていた。

そこに同じようなことを書いていた記憶がある。

 

「俺は本当にダメでクズでどうしようもない。

こんなに周りの人が良くしてくれているのに、全く変われてない。

ダメでクズに育ったんだから、一度全部ぶっ壊すぐらいの覚悟が必要だ。

もう一回作り直さなきゃ。」

 

といったようなことだと思う。

さながら賽の河原だ。

石を積み上げ、ある程度積みあがったところで何かの拍子にバランスを崩して大きな音を立てて崩れ落ちる。

 

今の僕はどうだろう。

不恰好ながらもある程度の形になってきているんじゃないだろうか。

 

もちろんまだまだ苦しいことはある。

でも、だいぶ、ある程度、マシになっているような気がする。

 

あの頃は本当に辛かった。

誰かと比べるつもりもないし、声高々に主張する気もない。

でもただただ辛かった。

 

そこからある程度のところまで回復する過程は希望に満ちていたし、「普通」の人生じゃ経験できないことを多く学ばせてもらった。

今だから言える。

感謝している。何に。全てに。

 

親、友達、夢、職場の方たち、サッカー、病院の先生、うつ病、そして誰よりも何よりも当時の彼女。

 

病気になる前の僕と、後の僕。

見えるもの、感じること、考えること…全てが全く違うものになった。

良くも悪くも。

 

人と腹を割って話すのは億劫になった。

自分の本音を話したところで何も通じなくなった。

その代わり、人のことが良く見えるようになった。

もちろんこれは僕の主観なので、もしかしたら全くの見当違いかもしれない。

ただこれは僕の世界の僕の物語なのだ。主人公は僕。僕が死ねば、僕の中での僕の世界は終わる。僕の主観に基づいて構成される。例外はない。

 

悩むことには変わりない。

ただ少し交わし方が上手になった気がする。

凹むことには変わりない。

ただ少し立ち上がり方が上手になった気がする。

辛くなることには変わりない。

ただ少し辛さに噛み付くのが上手になった気がする。

 

僕は元うつ病患者。

今の僕だから言えること、伝えられること。

少しはある気がする。

 

このブログをいつかどこかで読む人の、何だかよくわからない苛立ち、不安…そういったもやもや雲を少しでも言葉にできたら、このブログにも意味があるんだと思う。